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『サウルの息子』

先月『サウルの息子』を観賞してきました。



ミニシアター系の作品は久しぶり。
観に行く前にTwitter上で小島監督が大絶賛しているのを見ていたので、いつも以上に期待で胸を膨らませていました。
はてさて、結果は如何に・・・?



【公式サイト】
http://www.finefilms.co.jp/saul/










【ストーリー】
1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所でナチスから特殊部隊“ゾンダーコマンド”に選抜され、次々と到着する同胞たちの死体処理の仕事に就いていた。
ある日、ガス室で息子らしき少年を発見した彼は、直後に殺されてしまったその少年の弔いをしようとするが……。
(シネマトゥデイより)



鑑賞後ただただ茫然とするしかなかった。
全てを飲込んで受け止めるには時間が必要、そんな作品です。
ホロコーストを描いた作品は沢山ありますが『サウルの息子』は今までにない新しい視点でホロコーストの実態を描いています。
※ここではホロコーストのの真否については言及しません。


スクリーンに映し出されるのは主にサウルの背中
その眼前に広がる情景はぼんやりとしていて、逆に想像力を掻きたてられます。
観ている側への情報を敢えて制約することで悲壮さや残酷さが浮き彫りになっているのです。
また、“息子”とのシーンになるとズームアウトされるところも印象的でした。


ゾンダーコマンドは忌まわしい仕事のために“生かされている”存在です。
彼らの置かれる現実は人間として欠けていかなければ到底正気でいられないもの。
そんな中、サウルは最期に人間でありたかった。
自分の尊厳を守る為に少年の弔いを全うしたかったのだと思います。



もう一つ大きく注目したのは、物語を追いながら強制連行された人々が辿る“最初”から“最期”までを知ることができるという点です。
それこそ“灰”になるまで。
そんなところまでゾンダーコマンドの視点で追体験させるなんて、もう言葉にならないですよね。
大仰な演出も押し付けがましさもなく表現をしてしまうところにこの作品の恐ろしさを感じました。



観賞した時はまだノミネート段階だったのですが、『サウルの息子』が本年度アカデミー賞外国語作品賞を受賞したのは納得しかありませんでした。
まだ2016年に入ったばかりですし観た映画の本数も僅かではあるものの、間違いなく今年観た映画のナンバーワンになると思われます。
今年どころか近年でも有数の作品です。










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2016/03/11 映画 Comment(0)

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ヘタレな下手の横好きゲーマー。
主に龍が如く・MGS・FF・戦国BASARA・静岡・アトラスゲームetc.が好きです。
映画はホラー、特にゾンビ好き。
レオナルド・ディカプリオの往年のファン(だと思っている)

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