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2025/01/23
久しぶりにTOHOシネマズシャンテへ足を運び『悪童日記』を観てきました。
【公式サイト】
http://akudou-movie.com/
ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフのベストセラー作品を映像化したもの。
映画情報サイトであらすじを読んでとても興味を惹かれました。
”戦争×少年”という普遍的な要素を持ちつつも、よくあるそれとは違ったものになっているのも面白かったです。
[0回]
http://arata222.blog.shinobi.jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/%E3%80%8E%E6%82%AA%E7%AB%A5%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%8F『悪童日記』
【あらすじ】
第2次世界大戦下、双子の兄弟が「大きな町」から「小さな町」へ疎開する。
疎開先は、村人たちから「魔女」と呼ばれる祖母の農園だ。
僕たちは、粗野で意地悪なおばあちゃんにコキつかわれながら、日々の出来事を克明に記し、聖書を暗唱する。
強くなることと勉強を続けることは、お母さんとの約束だから。
両親と離れて別世界にやって来た少年たちが、過酷な生活のなかで肉体と精神を鍛え、実体験を頼りに独自の世界観を獲得していく。
(TOHOシネマズサイトより)
あらすじに書いてあることが全て。それ以上でもそれ以下でもない作品だと思います。
だからといって退屈で単純な映画というわけではなく、描かれる限られた少年たちの世界から感じ取れる作品自体の世界観は、とても広いものでした。
この作品の大きな特徴は
登場人物や地名、国すら固有名詞がないということです。
観る側に先入観を持たせるような情報が殆ど与えられません。
それなのに鑑賞者の頭の中には時代背景や国などが自然と浮かび上がってくるのです。
少年たちは悪童ではない、というのが第一の感想。
戦争下の時代を生きていくために自分たちへ課した試練を乗り越えて強くなっていっただけなんです。
母に言われたように勉強をし何にも負けないよう強くなった。
父に言われたように正直にありのままを日記に書いた。
客観的に見ると彼らは人を殺めたり非道なことをしているのですが、それを単純に悪だと断罪することはできません。
悪意だらけの子供が純粋な子供の皮を被って云々な作品がありますが、これはその逆パターンと言えるんじゃないでしょうか。
個人的に一番印象深かったのは
”魔女”と呼ばれる祖母。
少年たちと祖母の間に生まれた絆のようなものは、とても自然に受け入れられるものでした。
ドラマティックな事象が起きて家族の絆が深まる的な展開ではなく、きっと彼女も少年たちのように生きてきていてそれが少年たちにも分かったことにより絆のようなものが芽生えたんだと思います。
逆も同様。
最初は粗暴で恐怖の対象である”魔女”が、少年たちに恐怖心を抱き、やがて双子の祖母になる。
鑑賞後に祖母の言動を振り返ると、鑑賞中とは違った解釈ができるのも面白いです。
”友達”の将校が良いキャラしてました。
双子を発見した時のキタ━(゚∀゚)━!って感じの雰囲気。
この時点で「もしや?・・・いやいや、こんな想像しちゃダメだろ」とモヤモヤしていたのですが・・・。
それが双子の寝ているベッドに来て(・∀・)ニヤニヤしながらお触りした時に確信に変わり、離れに呼び出したところでアッー!
もう逃れようのないシーンです。美少年狙いの将校(*´Д`)ハァハァ
あそこだけなんか違う映画観てるみたいでしたw
映画館を出る時に心が灰色になるような作品です。
父親を踏みつけるシーンは何とも言い難い気持ちになります。
最後の試練を終えた彼らの未来はどうなるのか。明るくも暗くもない、どんよりした灰色な余韻を残すラストでした。
(小説は3部作ということで続編はあるようですが)
とは言っても後味の悪い鬱々とした作品というわけでもなく、映画としては綺麗に纏まって見やすいので
おススメです(´∀`)
余談ですが、
司祭館で働く女性の下衆さや胸糞の悪さは異常。
ぉっぱい出したからって許さないぞ(# ゚Д゚)
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2014/10/18
映画